実測データで見る「太陽と暮らす家」
実証住宅のデータをもとに、“本当にできるの?”に数字でお答えします。
カメプランの自宅兼モデルハウスでは、2024年に次の結果が得られました。
太陽光発電量:4,877 kWh
消費電力量:4,320 kWh
買電量:156.3 kWh
この結果が示しているのは、「特別な暮らしをしなくても成立する」という事実です。
昼間は太陽光でまかなう
夜は蓄電池で生活を維持
雨天時は必要に応じて最小限の買電で補う
つまり、“電気を買わない挑戦”ではなく、その結果として“買わずに済む暮らし”が実現しているということです。
夏と冬の室温はどうなるの?(実測からわかる暮らしの安定性)
「電気をほとんど買わない家」と聞くと、“夏は暑くて、冬は寒いのでは…?” と心配される方も多いです。
そこで、実証住宅の夏と冬の室温について、実際のデータと体感をもとに整理しました。
冬の最低気温が0℃前後の日でも、
暖房前の室温は 18℃程度 を維持していました。
日中は南からの日射でじんわり暖まる
夜間も断熱性能で温度低下がゆるやか
吹き抜けがあっても温度ムラが少ない
暖房をつけると短時間で快適温度へ
特に、“朝が寒くて布団から出られない” がほぼ解消され、
日射の入りにくい北側の部屋でも極端な寒さはありません。
“冬の家の性能は、朝の室温にあらわれる。”
実測でもそれが確認できています。
最高気温35℃を超える日でも、
室内はおおむね26〜28℃で安定していました。
ポイントは次のとおりです。
南の大開口で“光は入れる”
庇と外付けの遮蔽で“熱は入れない”
吹き抜けを通して熱がこもらない
冷房1台で家全体をゆるやかに冷やす運用
そのため、「急に暑くなる」「湿気でベタつく」という感覚が少なく、帰宅時でも空気が重く感じにくいのが特徴です。
“暑さ対策は設備よりも建物の整え方”
ということが実測でわかります。
夏は急な暑さに振り回されず、冬は朝の冷え込みがやわらぐ。
これは、断熱・遮蔽・日射利用・気流の計画がバランスよく機能している証拠です。
“エネルギーを自給しやすい家”は、その前に“室温が安定する家”である。
これが、実測から得られた大きな気づきです。
季節によってエネルギーの使われ方は変わりますが、年間を通じて安定して暮らしが成り立っています。
室温が安定しやすく、買電ほぼゼロ
発電と消費のバランスが良好
発電量が多い
冷房負荷は上がるが自給で対応しやすい
発電と負荷のバランスが最も良い
自給率が年間で最も高くなる時期
暖房負荷が増えるため、わずかに買電
ただし暮らしに支障はなし
同じ家でも、運用によって電気の使われ方が変わります。
ブレーカーOFFで最大限に自給
ただし一般の方向けではない運用
ブレーカーON・通常の暮らし方
自給率は高く、生活は変わらない
ここからわかることは、暮らしを縛らずに成立させる設計が大切だということです。