実測データで見る「太陽と暮らす家」

 

実証住宅のデータをもとに、“本当にできるの?”に数字でお答えします。

カメプランの自宅兼モデルハウスでは、2024年に次の結果が得られました。


年間電力自給率:96.4%(2024年実測)

  • 太陽光発電量:4,877 kWh

  • 消費電力量:4,320 kWh

  • 買電量:156.3 kWh


 

 

この結果が示しているのは、「特別な暮らしをしなくても成立する」という事実です。

  • 昼間は太陽光でまかなう

  • 夜は蓄電池で生活を維持

  • 雨天時は必要に応じて最小限の買電で補う

つまり、“電気を買わない挑戦”ではなく、その結果として“買わずに済む暮らし”が実現しているということです。

 


 

夏と冬の室温はどうなるの?(実測からわかる暮らしの安定性)

 

「電気をほとんど買わない家」と聞くと、“夏は暑くて、冬は寒いのでは…?” と心配される方も多いです。

 そこで、実証住宅の夏と冬の室温について、実際のデータと体感をもとに整理しました。

 

冬の室温(朝の冷え込みがやわらぐ)

冬の最低気温が0℃前後の日でも、
暖房前の室温は 18℃程度 を維持していました。

  • 日中は南からの日射でじんわり暖まる

  • 夜間も断熱性能で温度低下がゆるやか

  • 吹き抜けがあっても温度ムラが少ない

  • 暖房をつけると短時間で快適温度へ

特に、“朝が寒くて布団から出られない” がほぼ解消され、
日射の入りにくい北側の部屋でも極端な寒さはありません。

 

“冬の家の性能は、朝の室温にあらわれる。”
実測でもそれが確認できています。


夏の室温(高温の日も崩れにくい)

最高気温35℃を超える日でも、
室内はおおむね26〜28℃で安定していました。

 

ポイントは次のとおりです。

  • 南の大開口で“光は入れる”

  • 庇と外付けの遮蔽で“熱は入れない”

  • 吹き抜けを通して熱がこもらない

  • 冷房1台で家全体をゆるやかに冷やす運用

そのため、「急に暑くなる」「湿気でベタつく」という感覚が少なく、帰宅時でも空気が重く感じにくいのが特徴です。

 

“暑さ対策は設備よりも建物の整え方”
ということが実測でわかります。


夏は急な暑さに振り回されず、冬は朝の冷え込みがやわらぐ。

これは、断熱・遮蔽・日射利用・気流の計画がバランスよく機能している証拠です。

 

“エネルギーを自給しやすい家”は、その前に“室温が安定する家”である。

これが、実測から得られた大きな気づきです。

 


 

季節ごとの自給率の傾向

季節によってエネルギーの使われ方は変わりますが、年間を通じて安定して暮らしが成り立っています。

 

● 春

  • 室温が安定しやすく、買電ほぼゼロ

  • 発電と消費のバランスが良好

● 夏

  • 発電量が多い

  • 冷房負荷は上がるが自給で対応しやすい

● 秋

  • 発電と負荷のバランスが最も良い

  • 自給率が年間で最も高くなる時期

● 冬

  • 暖房負荷が増えるため、わずかに買電

  • ただし暮らしに支障はなし


 

▶︎ グラフ案(この位置)

暮らし方による違い

同じ家でも、運用によって電気の使われ方が変わります。

 

● 真剣オフグリッドモード

  • ブレーカーOFFで最大限に自給

  • ただし一般の方向けではない運用

● お任せ(グリーンモード)

  • ブレーカーON・通常の暮らし方

  • 自給率は高く、生活は変わらない

ここからわかることは、暮らしを縛らずに成立させる設計が大切だということです。

 


 

▶︎ グラフ案(この位置)