ROKI & OMソーラーの見学

先日、天竜の株式会社ROKI の研究所「ROGIC」の見学と、あわせて久しぶりに前の職場のOMソーラー本社「地球のたまご」に行ってきました。

こちらは地球のたまごの片隅に建っている、VOLKS-S PRO。

雑木林の中に凛と建つ姿が、やっぱりいいなーと。

続いて株式会社ROKIの研究施設「ROGIC」

研究施設ということで、内部の撮影はNGでしたが、外観からも想像できるように、

内部も外部との境が曖昧な、独特の空間でした。

こういう形で、内部と外部の境が曖昧であると、温熱環境的には非常にコントロールが厳しいのですが、

床吹き出し空調や、床輻射冷暖房、内部の床をスキップさせることで、

内部でも温度帯領域をうまく分けているな、という印象がありました。

構造的にも温熱環境的にも、コンピューターによる解析・シミュレーションを重ねなければ実現できなかった建築。

 

これまでのオフィス、研究施設設計は、温熱的にある程度の「恒常性」(年がら年中同じ温度、同じ湿度)を目指すのが定石でしたが、

この建築はある程度の「揺らぎ」を許容しつつ、個人が感じる快適性の幅の違いを解析したり、

移動自由なフリーアドレスという、運用と一体になった温度帯設定など、

新しいコミュニケーションを研究施設に持ち込み、企業をさらなるブレイクスルーに持ち込みたいという、

経営者の考え方がそのまま形になった、素晴らしい建築でした。

 

でも、僕には怖くてできないなぁ(笑)