「解体」と言う名の「着工」

先日、S邸リノベーションの解体立ち会い

及び現状構造体確認と、

補強箇所の指示に行ってきました。

 

新築だと、着工は地鎮祭や地縄張りなど、
何となく厳かな感じで始まりますが、
リノベーションは、解体という派手な感じで始まります。

 

既存構造体を現行法に合わせることで、

現在はない「検査済書」を取るために、
解体して今の構造のすべてをもう一度チェックし、

不足がある場合補強を行います。
なので、解体現場に立ちあいながら、

チェックする方が効率的なのです。

 


幸いながらS邸は、

事前調査で予測した通りで金物等が入っており、
実施設計を超える補強は出てきませんでした。
この時点で見えなかった不良が出てくると、

工費にも工期にも大きな影響が出ます。
(業界的には「オバケが出る」と言います(笑))

また、出来るだけ工費と資源の無駄を省くため、
既存で使える下地は出来るだけ残していきたいもの。
残すか壊して新たにつくるか、

職人さんと相談しながら進めるため、
解体中に設計者が入る必要があったのです。

さあ、次は増築部分の基礎施工です。