室温シミュレーション 〜パッシブデザイン〜

日あたりシミュレーションで日の差し方がわかったら、

その後、建物の断熱性能などを入力すると、室内の各部屋の温度が、365日分シミュレートすることができます。

上の動画は、エアコンを使わず太陽の熱と生活で出る熱だけだとどのぐらいの室温になるか、

シミュレーションしてみた結果です。

2FのLDKで、一番低い温度で11℃ちょっと、日中だとおおよそ13℃程度になることがわかります。

 

多くの設計、工務店、ハウスメーカーさんでは、省エネ基準を目安に断熱性能を決めていることが多いのですが、kameplanでは、冬のエアコンのない状態の室温(自然室温と言います)が、おおよそ10℃を切らないことを目安に断熱性能を決めています。

こうすることで、建物側でどれぐらいの対策が取れるか、ということがはっきりし、

エアコンの能力もちょうどいいものを選定することができるようになります。

自然室温でシミュレーションしたのちに、各部屋にちょうどいいエアコンを選定し、

室温のシミュレーションをしてみました。

LDKでは一番寒い朝6時でも17℃程度までしか下がらず、日中は24℃程度でずっとキープしています。

 

このように、感覚だけで断熱性能を決めるのではなく、室内の温度をどのぐらいにしたいのでか、

という目線で建物性能を決めるためには、この室温シミュレーションは必須です。

パッシブデザインでは、事前予測をどれだけ綿密に重ねるかが重要なポイントです。

 

kameplanでは、全棟標準でこの室温シミュレーションを行い、

建主さまと結果性能の共有をしています。