耐震診断と補強計画

動き出したオトウト邸リノベーション。
ある程度プランが固まったので、
現在の建物の耐震性能を計算で出してみました。

総合評点で1.0以上が、300〜400gal(震度6弱程度)までは、
損傷、倒壊の危険性が無いと言えるのですが・・・
2棟ある南側の建物は0.45、北側の建物に至っては0.28!!

両方とも旧耐震基準(200gal、震度5強程度)を下回る耐震性能でした。
まあ、よく阪神淡路大震災を乗り越える事が出来ましたねぇ。

それを、耐力壁を大幅に増やしたり、痛んでいそうな部材を交換して、
総合評点1.0を上回る事が出来、ほぼ現行法と同じ性能ににまで上げる計画に仕上がりました。

 

通常は建物全体で評価をするので、それほど壁が増える事も無いのですが、
2棟を1棟に繋ぐリノベーションを行うので、
建物の形がL時型をしているので、
それぞれに評価を行ったほうが、より現実に近い耐震性能を得る事が出来るのですが、
普通の1棟よりも、結果的には耐力壁を多めに入れないといけませんでした。

まあ、安全に勝るものは無いので、こればっかりは譲れませんね。

次は詳細設計に進みま〜す。