つながりの中で生きる

先日、ザトウクジラに会いに沖縄に行ってきました。

 

ザトウクジラは出産、子育てのために沖縄近海に冬~初春(11月~4月)の間滞在します。

出産が終わり、子供が回遊に耐えられるぐらいに育つと、

えさの豊富なアラスカ近海やベーリング海に向かって、太平洋を北上していきます。

 

3月の中旬ともなると、ほとんどのオスはアラスカやベーリング海へ向かって北上しており、

見られるのは、メスと今年生まれた子供たちだと思われます。

 

1日目が海況がよくなく全く会えず、2日目に半日ウォッチングを急遽追加してもらえましたが、

今回は会えないかなぁ、なんて思っていたら・・・・

突然元気にブリーチング!!

ウォッチング船から少し離れていたので、

細かなところはわかりませんが、

メスじゃないかと船長さん。


同じ固体をゆるゆると探していたら、

またまた元気にブリーチング!!

伊江島をバックに、きれいなブリーチングを見せてくれました。


胸びれで水面をたたく「ペックスラップ」も見せてくれました。

この固体はサービス精神が旺盛なようでした(笑)


次には、「Z」と呼ばれる、座間味島でよく見られる個体が姿を現してくれました。

尾びれの裏側にZの形の傷があることから、こう呼ばれています。


沖縄近海のザトウクジラの多くが、尾びれや体の傷などの観察によって固体識別がされています。

私たちがウォッチングをしたのが本部海域と呼ばれるところで、

おおよそ280頭のザトウクジラが固体識別されているそうです。

 

そして彼らは、もう少しすると芳醇な北の海へ旅立っていきます。

 

地球温暖化と彼らのつながりは大きく、餌場にしている北の海の海水温が少しでも上がることで、

餌場がさらに北上し、回遊距離が伸びてしまいます。

そうなることで、冬~春に沖縄近海へ戻ってこれなくなる可能性も有ります。

 

私たちkameplanが進める環境共生型住宅は、地球温暖化を進めてしまうCo2排出量をできるだけ削減し、

地球への負荷を少なく、しかも快適に住まえることを目的にしています。

 

私たちの次の世代だけでなく、七世代先でも今と同じように沖縄近海で彼らと会えるような、

そんな「つながりの中で生きる」ことができる住まいを目指しています。