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なぜオフグリッドハウスに取り組むのか?

なぜオフグリッドハウスに取り組み始めたのか?

最近社会の仕組みがものすごく複雑で、厄介なものになってきたなぁと感じています。

もっと軽やかに、気軽に暮らせないかとずっと考えていました。


そのためには、「自立」「自律」が大事なんじゃないかと考え、そのとっかかりとして、

自分たちの生活を支えるための仕組み(インフラ)を、もっとシンプルで、

自分たちで管理できるものにしたいと考え、オフグリッドハウスに取り組み始めました。

「オフグリッド」は、持続可能な独立を目指す

「オフグリッド」という言葉は、周りの社会から完全に切り離されることを意味するのではなく、周りの社会への負担を減らし、持続可能な規模で生活していくことを目指しています。

例えば、電気の供給について考えてみましょう。
今、私たちは巨大で複雑な原子力や火力発電所という仕組み(インフラ)に頼っていますが、

これからは、もう少し小さな単位で供給できる仕組み、太陽光や風力など、

地域で共有できる再生可能エネルギーを活用することで、自分たちの生活を支え、

未来の世代にも負担をかけないライフスタイルに変えることができます。

巨大なシステムに頼りっぱなしでは、まるでいつまでも親に頼っている子供のように自分自身の成長を妨げてしまいます。いつかは卒業が訪れますし、そうすべきですよね?

でも、自立したらかと言って、いきなり縁を切ることはしませんよね?(笑)
それと同じで、まずはできることを、できる範囲で徐々に自立していくことが肝要だと思います。

パッシブデザインも肝の技術

また、パッシブデザインとは、その場所に降り注ぐ太陽の光や熱、風や水、山や木の陰など、

その場にある恵みを一部いただき、私たちの暮らしに生かしていこうという考え方です。

 

決して搾取や依存といった、相手任せではうまくいく技術ではありません。

そういう意味では、パッシブデザインを上手く生かそうとすると、

人はアクティブになった方がいいんだと思います。
断熱や日射取得・遮蔽、通風などはその技術の一つ一つで(要素技術と言います)、

すべて技術任せでは上手くいきません。

 

暑かったらカーテンを閉める、風が心地よければ窓を開けるなど、

私たちが行動を起こさなければ、恵みは取り入れられません。

合言葉は「つながりの中で生きる」

私たちは、自分自身で考え、行動し、周りの人たちと協力しながら、

より自由で、より軽やかな生き方をしたいと考えています。


そのためには、自分たちの生活を支える仕組み(インフラ)に過度に依存することなく、

いつでも手放せるようにしておくことが大切です。

「自立」とは、自分自身で責任を持つことではなく、周りの人たちとのつながりの中で、

共に生きていくことなのです。

「つながりの中で、生きる」

その言葉が、僕たちの合言葉です。