ほぼ電気を買わずに1年間過ごせた、その仕組みと結果を大公開!
2024年の1月から、私たちが暮らす「オフグリッドな我が家」では、太陽光発電と蓄電池を活用して、
年間を通じた電力自給生活を実践しました。
この1年間のリアルな電力データを、暮らしの工夫や感じたこととあわせて、
できるだけわかりやすくご紹介します。
「オフグリッドって本当に可能なの?」
「実際の電気代は?」
「我慢しないで快適に暮らせるの?」
そんな疑問に、暮らしのリアルな数字で答えます。
オフグリッドな我が家の基本スペック
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延床面積:80.69㎡(24.28坪)木造2階建住宅
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屋根上:太陽光発電(6.13kW=南側4kw/h + 北側2.13kw/h)
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蓄電池(14.9kW)を搭載
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電力会社との接続:あり(売電なし/買電のみ)
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主な電力消費:エアコン、エコキュート(湯沸かし)、家電全般、換気など
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夏の冷房:壁掛け式エアコン(6畳用)
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冬の暖房:壁掛け式エアコン(11〜17畳用)
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夫婦2人、仕事はほぼ在宅(愛猫含む)
東◯電力と従量電灯B
契約を交わしましたが、分電盤の主電源ブレーカーは常時OFFしています。
ブレーカーをONして電気を買わない限り、基本料金のみを支払えば良い状態。
昼間は屋根の上の太陽光パネルで発電した電気を使用し、余った電気を蓄電池に貯めます。そして発電しない夜間は、その蓄電池の電気を使って生活するのです。
事前のシミュレーションでは必要な電気の約95%を自家発電でまかなうことができ、
購入する電気は全体のおよそ5%で済むという計画でした。
2024年の電力収支まとめ (年間と月別)
では、実際の電力収支を「数字」で見ていきましょう。
▶︎ 年間消費電力量 4,320 kWh
▶︎ 年間発電電力量 4,877 kWh
▶︎ 売電量 0 kWh
▶︎ 買電量 156.3 kWh
▶︎ 年間電気代 21,070円(税込)
▶︎ 自給率(買電除く) 96.4%
年間で消費した電力使用量は4,320KWh
そのほとんどを自分の家の屋根で発電した電気でまかない、
足りない時だけブレーカーをONしてスポット的に電気を買いました。
発電量4,877 kWh >
使用量4,320KWh
「発電量の方が多いのに、なぜ電気を買ったの?」と思われるかもしれません。
電気の発電量は年間通して大きく変化します。
太陽燦々、日照時間が長い夏は発電量が充分で使い切れないほどですが、冬はその逆。
太陽高度が低く、日照時間が短いので発電量が少なく電力不足気味になります。
バランスが取れて東◯電力から電気を買わなくて済んだのは、5月と9月だけでした。

96.4%の電力自給率達成!
5月と9月以外の10ヶ月は、本当に少しずつ電気を買っていたのですが、
その購入電気量は年間で 156.3 kWh、年間使用量のわずか3.6%
つまり、使った電力の96.4%を発電した電力で賄えました!ということに。
月の電力使用量(274〜492kWh)と比べると、年間で買った電力はその約3〜5日分。
つまり、ふだんの1ヶ月の電力の半分以下で済んでいた計算になります。
設計段階でのシミュレーションでは95.1%でしたので、
ほぼシミュレーション通りの運用結果となりました。
今回のまとめはココまで。
次回【その2】では
「実際の暮らしぶりは?」
「我慢してない?」
「電気代の内訳は?」
といった、“暮らしのリアル”に焦点を当ててお届けします!
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