建設地:埼玉県熊谷市
竣工:2010年11月
工法:木造在来工法
「あついぞ!熊谷」と言われるほど、夏の猛暑で知られる熊谷市。
この住まいは、夏にいかに機械設備に頼らず、快適に過ごせるかをテーマに、
熊谷の気象データを徹底的に分析するところから計画したモデルハウスです。
建物を大きくすることは、冬だけでなく、夏の温熱負荷も大きくします。
そこで、4人家族が無理なく暮らせ常識的な収納を備えた約25坪のこじんまりとした住まいとしました。
大きさを抑えること自体を快適性を高めるためのひとつの設計判断としています。
周囲の環境と折り合いをつけながら無理なく快適に過ごすために、
断熱性能の確保に加え室内微気候を活かした通風計画を重視しました。
また、家族の関係が長い時間の中で変化していくことを前提に、
将来を縛らないオープンプランを採用しています。
街に対して完全に閉じることも積極的に開くこともしない。
あいまいな距離感を保つファサードによって、住まいと街との関係をやわらかくつないでいます。
過剰につくり込むのではなく環境と折り合いをつけながら、小さく、無理なく、快適に暮らす。
この住まいは、これからの住まいのあり方を、「こじんまり」と解いてみた試みです。