· 

さくら通りの家 安全性の高い防蟻処理

kameplanも本日で営業終了。

コロナ渦という、人類が今まで経験したことのない混乱のなか、

それでも年の瀬はやってくることに、少しほっとしています。

 

さくら通りの家では、外部構造面材の固定も終わり、防蟻処理にかかりました。

 

シロアリといえば、土中から登ってくるイメージをもちますが、

それは「イエシロアリ」「ヤマトシロアリ」という、日本在来種のお話で、

数年前から日本にも上陸し、広がりつつある「アメリカカンザイシロアリ」というシロアリは、

なんと空中を飛んでくるんです。

 

空中を飛んでくるので、木造住宅で行う「土壌から1Mの薬剤処理」だけでは対応できず、

外部に面している梁や屋根の下地から侵入することもあります。

 

kameplanでは、住まい手さんの健康への影響の懸念から、

いままで有機薬物を含有したシロアリ防除は行っておらず、

シロアリに強いヒバやヒノキなどの樹種の選定や、ベタ基礎の施工を隙間なく行うなどの、

物理的防除で行ってきました。

 

また、一般的な防蟻材は「ネオニコチノイド系」と呼ばれるもので、

安全性が高くシロアリへの効果はあるものの、ハチ類の神経にも作用し、

植物の受粉に、大きな影響をもたらす恐れがあることがわかってきています。

 

しかし、空から飛んでくるシロアリに対しては、に地理的防除だけでは十分ではないと考え、

今回から、ホウ酸による全構造体処理を採用することにしました。

 

写真のように作業員さんも、防毒マスクやカッパなどを着用しなくても作業ができるほど、

ホウ酸は安全性が高い物質ですので、住まい手さんへの影響もほぼ皆無と言えると思います。

 

住まいは「まず安全」でなければならないと考え、

できるだけ人にも自然環境にも影響の少ない方法を取りたいと思っているkameplanです。