先日、気密工事が終わったタイミングで、気密測定を行いました。
気密測定は、ファンがついている専用の測定器を建物に据付けて、
外部に空気を排出しながら、内部と外部の気圧差を測って、
建物全体にどのぐらいの隙間があるかを推測します。
このような専用の計測機で測ります。
今回は、気密工事が終わった段階での中間測定なので、
①現状の気密性能を測定。
②測定器の風量を上げて隙間風を感じるところを探し、発見したら補修する。
③再度測定を行い、気密が上がっていることを確認する。
という流れで行います。
特に、②の隙間を発見するというところが今回の測定では重要で、
①の数値がいくら良くても、例えば断熱材内部を通じて空気が入ってきていたりしていると、
住み始めてから結露が起こり、建物を痛める可能性があります。
ですので、気密シートの隙間やコンセント部分など、
断熱層を通じて空気が出入りしそうなところを、特に重点的に確認します。
さくら通りの家の断熱材は、壁は高性能グラスウール36K 105ミリ充填、屋根は50Kセルロースファイバー300ミリ充填で、繊維系断熱材ですので室内側全面に気密シートを施工して断熱材を保護しています。
測定結果は、補修前が0.3㎤/㎡、隙間を補修した後が0.2㎤/㎡と、補修前でも相当いい結果でしたが、
さらに細かな隙間を補修して、ドイツのパッシブハウス基準並の性能を確認することができました。
このように、目視確認だけではわからない部分は、積極的に試験を行なって早い段階で手直しを行って、
しっかりした建物に仕上げていく必要があります。