住みはじめてわかる暖かさ

11.5坪の家は、私の実弟自宅として新築設計を行ないました。
なかなか無い身内物件のため、クラウドサービスを活用した室内外の温熱測定、HEMSによる各回路ごとの消費電力測定、そよ換気による集熱データ計測など、ある意味実験クン(笑)な住まいになっています。

今年は暖かい日が多く、太陽熱を利用したマイルド暖房を行なうそよ換気の、冬の効き目を実感出来る日が少ないかなぁ〜
なんて思っていたのですが、回収したデータをまとめてみると、いやいやそうでもない。

住まいの熱の逃げにくさ…外皮平均熱貫流率(UA値)が0.6W/m2Kと、平成25年基準の等級4を上回っているものの、
ZEH住宅程の超高断熱住宅ではないのですが、その断熱の効果と、そよ換気の太陽熱を取り込んで室内を温める効果がしっかり出ていました。

データは12月初旬のある1日を取り出しているのですが、
まずはいちばん冷える日の出前が、外気温3.7度に対して、1Fが15.8度、3Fが19.3度と、
ちょっと羽織れば充分過ごせる室温でキープ出来ています。

日の出からグーンと棟温(=屋根で集熱して室内に取り込む温度)が上がって行き、12時頃には30度を超えています。
10時から15時ぐらいまでこの暖かい空気を室内に取り込んで、1F、3Fの室温とも徐々に上がって行き、
21度前後まで上がって行っています。

消費電力量も計っているのですが、この家は日中は皆学校や職場へ出ているので、
留守時間に、淡々とそよ換気が部屋を暖めてくれています。

18時くらいに皆が帰ってきた様で、若干暖房を掛けて24度まで上がって行き、
そのまま24時を超えています。

12月は晴れればこのような室温推移、曇ってもそよ風分の暖房を掛けているので、
15度を下回る事はありませんでした。
ちなみに暖房器具は、12畳用のエアコン1台で済んでいます。

弟家族は、以前済んでいた昭和45年築の無断熱住宅と比べて、
暖かくて本当に住みやすいと喜んでくれています。

コレから寒さが増す1〜3月がどのようなデータ、暮らしぶりになるのか、
kameplanとしても、とても楽しみです。